お問合せ

カトリック豊島教会 > 巻頭言 > 豊島教会新聞 2018年10月号 主任司祭 巻頭言

豊島教会新聞 2018年10月号 主任司祭 巻頭言

              『 神父 エピソード 』                                 

                                  主任司祭 アシジの聖フランシスコ 田中 隆弘

 

   ある長老の神父さんが、教会の主日のミサのあと若い夫婦が赤ちゃんを抱いて、聖堂を出てきた時にその神父さんはその

  夫婦に「カワイイ赤ちゃんですネ!」「男の子ですか女の子ですか?」と褒めながら聞いたそうです。すると、その夫婦はガッカリ

  したように「男の子です!! 」と答えたそうです。「ほめたのに…」なぜガッカリした様子なのか わからないでいると、その神父さんに

  若い夫婦は「神父さま!先週神父さんから幼児洗礼をさずけてもらったのですが…」と言われたそうです。さすがにとてもはず

  かしかったそうです。

 

   そして、後輩の神父、神学生からとても尊敬され慕われているその神父さんは、その前にも教会での行事あとに最後まで

  のこって後かたずけをしてくれた婦人に、「ちょっと待ってください!」と言って神父さんの個室にもどり、頂き物のなかから老舗の

  キレイに包装されたお菓子のおくり物を選びだして、その方に「どうぞ、お礼です!」と渡すと、その婦人はその品をまじまじと見

  てから、「神父さまこれは私どもが差し上げたものです‼」と言われたそうです。

 

   その長老の神父さんのエピソードを神父仲間と話している時、少し先輩の神父さんが「実はわたしにもある!」と言い話し

  てくれました。 その神父さんの教会で会計の仕事をしてくれている方々と、その仕事が終わった時にいっしょにお茶とお菓子と

  いうことになったそうです。その時、神父さんがその中の一人の婦人に「あなたはいつ洗礼をうけたのですか?」とたずねると「神

  父さんからです!忘れたのですか‼」と言われてしまったそうです。

 

   たしかに、洗礼をさずけてもらった神父さんにそう言われるのは「残念なこと」だろうと思います。これらのエピソードは後輩の

  わたしたちにとって「気をつけなければならないこと」として覚えられています。しかし考えてみれば、洗礼の恵みは神父という道

  具をとおして、イエズス・キリストから神さまからくるのであって、神父はそのために遣わされた者であるということも忘れてはならな

  いのだと思います。

 

   そろそろ、わたし自身も、後輩の神父さん方にそのようなエピソードを残すような年になってきましたので、先に弁明しておき

  ます。 どうぞ その時にはやさしくおゆるしください。 また、これを読んで、わたしから洗礼をうけた方々、どうか確認に来ないでく

  ださい。 念のために!!