豊島教会新聞 2020年5月号 主任司祭 巻頭言
2020年 復活徹夜祭 非公開ミサ説教から BC (ビフォー・コロナ) から AC (アフター・コロナ) 主任司祭 アシジのフランシスコ 田中隆弘
イエスは弟子たちに復活し、ガリラヤに行くよう言っています。 復活後のガリラヤは以前のガリラヤと違っています。 大きな出来事を体験したとき、まったく違うものを見ていくことになると思います。 復活のキリストの光に照らされ、あらたに生き方を変えていく、ただ体験でなく、 深く考え洞察して生きて行くことになりました。 いま、わたしたちは、 いままで経験したことのない時期を過ごしています。 後になって、歴史的な出来事となって呼ばれるかもしれません。 パンデミック後は、以前のガリラヤではなくなるのかもしれません。 この困難な時、キリストの光に照らされ深く考えて、 光の子としてあらたに歩んで行けますよう、 聖母マリアのとりつぎを祈りたいと思います。
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2020年復活祭 主任司祭の説教から 4月12日 復活の主日 (非公開ミサ) 主任司祭 アシジのフランシスコ 田中隆弘
「G7、G20も機能しなくなっている。世界をリードしてくれる国のないGゼロになった。連帯なき世界が今の世界、自国主義。」 と ある国際政治学者は言っていました。 今回パンデミックになって、それぞれがバラバラになっていて、ある意味とても問題のときの気がします。1961年4月12日、旧ソビエト・ガガーリンは世界初の有人宇宙飛行で 「地球が青かった」 と言ったのが4月12日でした。 わたしたちは、それぞれバラバラになっていますが、一つの星の住人です。それを私たちは思い起こさなければいけないと思います。青い地球のなかでこの舟に、私たち皆が乗っています。教皇様は、「突風が吹き荒れるガリラヤ湖上の一つの舟に乗っている弟子たちのように、私たちは思いもよらなかった激しい嵐に見舞われているのです。パンデミックの嵐が人々に気づかせてくれたのは、私たちは同じ舟に乗っていて、私たち皆が弱く、道を見失っていることです」 と指摘されパンデミックがさらけ出したのは、「私たちの弱さと見せかけの過剰な確信です。そんなことに従って、私たちは日々の予定や計画、習慣、優先順位を決めてきたのです」 と語っています。 私たちは、今までの日々の優先順位を改めなければならないでしょう。聖週間を共々に反省し、聖母マリアに、わたしたちが支え合って歩んで行くことが出来ますように取り次ぎを求めて行きましょう。
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