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豊島教会新聞 2023年1月号 主任司祭 巻頭言

 

2023年  教会新聞 1月号

 

 

 『   古希 (こき)   』  

 

                                                                                                                           主任司祭 アシジの聖フランシスコ  田中隆弘

 

 正月を迎えて、家族がみな健康で、一同に会して、新年を迎えることができたときなども、家族は幸せ感に包まれます。それはまた、家族そろって健康で仲良く生きていきたいという願望が満たされているからに違いありません。

 

 ドラ息子だった我が子が結婚し、披露宴会場で皆から祝福されている姿を目にするとき、親は苦労してきたかいがあった、と幸せ感に包まれます。それも、子どもが幸せになってほしいという願望が報われたからです。こうして日常を振り返ってみると、一人ひとりの願望はさまざまですから、願望の数だけ幸せがあり、日々の小さな幸せの積み重ねの中にわたしたちが人生を歩んでいることがわかります。『人生を支え、老いを照らす光』森一弘著より

 

 古希とは、数え年で70歳。またその祝い。

古希は、中国唐時代の詩人杜甫の「曲江詩」にある「人生七十古来稀なり」という詩句に由来する。「稀」と「希」は同義語で、70歳まで生きることは古来まれという長寿の祝いである。…長寿の祝いには「還暦」や「喜寿」「傘寿」などもあるが、これらは近世からの風習である。(「語源由来辞典」より)

 

 “ 新年あけましておめでとうございます。”

正月気分がぬけないなか、誕生日をむかえ70歳になりました。

母が50代、父が60代で帰天しているので、70代となったことは天の国で父母はきっと喜んでくれていると想い、ささやかな親孝行になったのではと感じています。70代「あなたがたに平和があるように」という主の平和のうちに日々の小さな幸せを積み重ねて人生を歩んでいければと思っています。