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豊島教会新聞 2023年4月号 主任司祭 巻頭言

 

2023年  教会新聞 4月号

 

  ルルドの聖マリア巡礼から

  

                      主任司祭 アシジの聖フランシスコ  田中隆弘

   

         復活節第4主日(C年) 2013.4.21の主日のミサの説教のはじめに

 

 「神田教会から異動してきました田中神父です。どうぞよろしくお願いいたします。わたしは神父になって昨年30年になりました。今年はそのお祝いとつづけてこられたことへの感謝をこめて、はじめてフランスのルルドに巡礼に行きたいと想っています。…」 と豊島教会での主日ミサでのはじめての説教の冒頭であいさつをしました。

そして、神田教会のときに予定していたルルドのマリアの巡礼にそのあとすぐに出発しました。

 

そのルルド巡礼の際に唯一の自分へのおみやげとして木彫りのマリア像(22㎝)を持ち帰り豊島教会の司祭館2階の自室に置き、10年間の豊島教会での司祭として、信仰者として、求道者として過ごしてきました。

 

60才台の10年、実に楽しく幸せな日々だったと想います。豊島教会の信者の皆さんの御蔭です。

心から感謝します。

 

 イエス・キリストはヨハネ福音書のなかで 「わたしの羊はわたしの声を聞き分ける。

わたしは彼らを知っており、彼らはわたしに従う。わたしは彼らに永遠の命を与える。」

(ヨハネ10.27‐28)といいました。

 

 道徳と宗教のちがいの一つは、宗教は 「何を信じるか」 ではなく 「誰を信じるか」 です。

仏教徒はブッダに帰依し、わたしたちキリスト者は牧者イエス・キリストに帰依する者です。

ラテン語も、哲学も、そして神学も大切です。が、もっとも大切なのは 「神さま」 そのもの

なのです。その神への信仰に、求道者として立ち帰ってこれからも70代を「終活」ではなく 

「老活」して、一信徒として聖母マリアのとりつぎのうちに歩んで行ければと想っています。

 

  “皆さま ありがとうございました。”