豊島教会新聞 2016年8月号 主任司祭 巻頭言
「バーベキュー四苦八苦」
主任司祭 アシジの聖フランシスコ 田中隆弘
7月30日(土)日曜学校・サンデースクール・中高生会合同の「サマーハイキング」がありました。
数日前から、この日の天気予報を気にしながら、当日が雨天にならずに晴天ならよいのだけれども…と想っていました。
参加予定の子どもたちやリーダーたちは「晴れますように!」とお祈りしたのではないでしょうか。そして、当日は梅雨明けし夏らしい快晴でした。現地の富士山こどもの国に到着し、すぐに予定どうりにバーベキューまたその後、水遊びを楽しみました。しかし、快晴すぎて、ひさしぶりにわたしは日焼けをし、その後両腕にその痛みを感じながら過ごしています。
わたしは「富士山のふもと涼しい風が吹き抜けるような天気」を祈ればよかった!と後悔しています。 わたしたちは、わたしたちの幸せを願い(祈り)ますが、それが真の幸せになるものではないもの、あるいは真の幸せのための手段にはならないものを求めていることに気がつかないこともあるのではないか、と思います。
子どもたちはそんな陽射しも「なんのその!!」楽しそうに喜びにあふれていました。でも、子どもたちにとって「真の幸せ(喜び)」となるのは実は子どもたちのために一所懸命に慣れないバーベキューをして、自分を後回しにして子どもたちを優先して食べさせている親やリーダーの姿なのではないでしょうか。
また、同時に子どもたちのために自分の「富(時間・命)」をもって奉仕する親・リーダーもそのなかで真の神の前の豊かさを得て幸せ(喜び)を感じていたのではないでしょうか。