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豊島教会新聞 2018年2月号 主任司祭 巻頭言

 

                                   虎が乗っています    

                                                                                                                                                主任司祭 アシジの聖フランシスコ 田中 隆弘

          

 東京教区で働く教区、修道会神父は月に1度司祭月例集会がカテドラルであり、それに参集します。そして、その月例集会は「昼の祈り」の後に研修部門がありますが、今回のテーマは「典礼における説教について」でした。

 計6名の教区司祭と修道会司祭が自分の主日ミサ説教をどのように毎回準備しているか、について講師として話してくれました。そのなかで、一人の教区司祭は毎回、その日の主日ミサの福音書の箇所を全部暗記することから始めるとの事でした。全部、全文です!

さて、その司祭月例集会には私は毎回自分の車でカテドラルまで行くのですが、教会を出て「山手通り」に入って、前の車を観ると、車の後ろのリアガラス部分の右上にステッカーが貼ってあり、「虎が乗っています」と虎のイラストと共にありました。

よく、「赤ちゃんが乗っています」というステッカーは見かけますが、「虎が乗っています」は初めてでした。わたしは何か自称コワイ人が乗っているのか?と思い、車間距離を少し開けて、さらによく観ると反対側の左下にもう一枚、お馴染みの阪神タイガースの虎のステッカーがありました。プロ野球の阪神タイガースファンが乗っていることか!と悟りました。

聖パウロは「知らないのですか。あなたがたの体は、神からいただいた聖霊が宿ってくださる神殿であり、・・・」(コリント6・19)と説いています。私たちの体を車とたとえると、その車には「内なる神殿・キリスト」が乗っていると言うことでしょうか?

 そして、毎週の主日ミサは、そのことを思い起こす時と言うことなのかもしれません。